第34章 酔う(伊達政宗)
忍が政宗からの、
口づけに酔ったころ、
忍の背中を何かが触れる。
忍「ちょ・・・政宗!?」
政宗がしようとしていることに、
気づいてしまった忍は、
慌てて政宗を止めようとする。
口づけだけならまだよかったのに、
いや信長の部屋だから、
本来口づけですらよくないだろうが、
それでも口づけだけなら、
まだ止まることもできたはずだ。
だが政宗のその行動が、
口づけだけですませてくれないことを、
忍は理解してしまったのだ。
せめて政宗の御殿なら、
そのまま政宗に、
身体も理性も委ねられただろう。
だけど政宗が怪しく忍に、
魔手を伸ばした部屋は・・・
信長やほかの武将が、
いつ来るかもわからない、
昼間の安土城の天主だった・・・