第31章 紅花散華(毛利元就)※閲覧注意
男「た・・・頼む・・・
頼むから命だけは・・・」
元就「頼むねえ?
何してくれるわけ?」
男「それは・・・
今の私には何もありません・・・
ですが・・・」
男が元就に向かい、
言いよどんだ時だった。
部下「元就様、
こちらの男のと思われる、
子供を一人、
見つけましたが・・・」
元就「子供だー?」
元就訝し気な顔をする。
子供という言葉に、
男は青ざめた顔をになる。
元就「おい」
男「は・・・はい」
元就「てめえ俺に嘘ついたな?
あんじゃねえか。
あるものがなぁ?」
元就は黒い笑みを浮かべ、
男にそう問いかける。