第30章 ああ勘違い(森蘭丸)
蘭丸「かわいい。ね・・・俺もいい?」
忍「え・・・?」
蘭丸の言葉に忍は目を見開く。
蘭丸が勝手に、
忍に触れただけで・・・
忍は男にこんな形で、
触れたことなどない。
蘭丸のようにできるわけはないと・・・
忍「む・・・無理だよ・・・」
蘭丸「ふうん・・・嫌ではないんだ?」
忍「そんなこと・・・
いわ・・・ないで・・・」
忍は恥ずかしさで、
死にそうだった。
蘭丸「別に無理してくれなくていいよ?
そうだな。手のひら出して」
忍「え?」
忍は訝し気な顔をして、
片手を蘭丸にむけて伸ばす。
蘭丸はするりとその手をとると、
そのまま自身へと導いた。