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イケメン戦国短編集2

第29章 過去と未来の交わり(猿飛佐助)


忍「佐助君何してるの?」
佐助「ん?ああ少しね」
佐助はなにやらごそごそしながら、
忍に答える。

忍「うわあ、懐かしいね」
佐助「そうだね」
そういって二人が眺めるのは、
佐助が昔着ていた白衣だった。

佐助「この時代に残ると決めたから、
   もうこういうのは、
   いらないとは思ったんだけど、
   せっかくの思い出だからね。
   こうして大切に保管しているよ」
忍「そっか。
    でも私も現代から持ってきたバッグ、
    まだ持ってるよ。
    携帯とかもうただの鉄くずなのにね」
佐助「俺も携帯駄目になってるな」
現代では当たり前だった携帯電話も、
戦国時代では意味をなさず、
充電のできないそれは、
すでに電源が入らなくなっていた。
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