第28章 安土城書庫”せいしゅん”物語(石田三成)
忍「み・・・三成く・・・なんで・・・」
その口づけは、
一瞬のものだったが、
忍を混乱させるには、
十分すぎた。
三成「すみません。
その書物を見て、
してみたくなってしまいました」
三成は悪びれもせず、
そう答える。
忍「み・・・三成君、
知らないんじゃ・・・」
三成「知らないとは言っていませんよ?
ただ縁がないとそう言っただけです。
そのような行為をしたいとは、
思ったことがありませんでしたから。
ですが・・・そうですね。
あなたとはしてみたいと・・・
そう思ってしまいました。
試してもいいですか?」
忍「え・・・ちょ・・・三成君!?」
三成の言葉に、
不意をつかれた忍は、
抵抗する隙もないままに、
三成の身体に、
組み敷かれてしまう。