第27章 終の絆(森蘭丸&顕如)
忍「んん・・・」
忍が次に目を覚ました時には、
手足を縄で拘束され、
口を布で塞がれていた。
??「目を覚ましたかお嬢さん」
忍「んん!?(誰?)」
忍の目の前に、
顔面に傷のある大柄な男がいた。
??「私が誰か分からん、
という顔をしているな?
私は顕如。鬼だ。
お前に問う。
私たちの話をどこまで聞いていた?」
顕如と名乗るその男は、
忍の口元の布をとり、
問いかける。
忍「な・・・なんで・・・
こんな・・・んぐっ」
顕如「聞かれたことだけ答えろ。
お嬢さん」
忍「んんっ」
忍は息苦しさに、
うなずくしかなかった。
顕如「いい子だ。どこまで聞いていた?」
忍「信長様を殺すって、
どういうことなんですか・・・?
あなたは信長様の敵・・・
なんですか・・・?」
忍は布をとられるや否や、
顕如にそう聞いていた。