第26章 変わる絆(今川義元)
おまけ
信玄「どうした謙信。
機嫌が悪いな」
謙信「信玄か・・・
そう思うなら付き合え」
信玄「斬りあいはごめんだ。
酒ならいいぞ」
謙信「・・・まあいいだろう」
将二人は、、
庭を眺めながら盃を傾ける。
謙信「義元は・・・
忍を捨てる気なのか?」
信玄「なぜそう思う?」
謙信「忍を避けていると聞くが・・・」
信玄「あー・・・まあ義元の問題だ。
だけど捨てはしないだろう」
謙信「だろうな」
信玄「気づいてたのか謙信」
謙信「気づかないと思われたのなら心外だ」
信玄「ほう?じゃあどうなると、
思うんだお前は?」
謙信「捨てはせぬが、
今までの付き合いは、
無理であろうな。
何せ義元の方に、
そうする気が微塵も見えん」
信玄「そうだな。、
手籠めにして別の形で、
所有すると俺は見る」
謙信「・・・まるで光源氏のようだな」
信玄「あー・・・たしかにそうかもな。
でもあの子は側女にはならないさ。
義元がそれをしない。
たぶんだけどな」
謙信「・・・ふん」
謙信と信玄は二人、
酒を酌み交わすのだった。