第26章 変わる絆(今川義元)
忍「んぅ・・・」
しばらくし、
忍は、
ゆっくりと目を覚ました。
忍「ここは・・・?」
見渡すと自分の部屋では、
ないようだった。
義元「気が付いた?」
忍「!!」
忍は慌てて、
身を起そうとした。
義元「無理しない方がいい。
湯あたりした後だ」
忍「あの・・・すいません」
義元「それは何に対する謝罪なのかな?
湯あたりして俺の手を煩わせたこと?
それとも・・・女の子だってことを、
俺に黙っていたこと?」
忍「・・・っ」
義元「別に謙信みたいな、
女嫌いじゃないし、
女であること隠す必要、
なかったんだけどね?
なんで黙ってたの」
忍「その・・・出会った日・・・」
義元「ん?」
忍「義元様・・・
信玄様に男の子だと・・・
その時に女であると言えたら、
よかったのですが・・・
女と知ったらここに、
いられなくなると思って・・・」
義元「それで言わなかったってことか・・・
最初に勘違いしていた俺も悪いけど。
そういうことはちゃんということ。
まったく・・・」
義元はため息をつく。