第26章 変わる絆(今川義元)
義元「ねえ君。美術品は好きかい?」
子供「はい?」
義元「答えなよ。美術品は好き?」
子供「よく知りませんが・・・
でも興味は持つようにします」
義元「正直でよろしい。
そうだな。取引をしよう」
子供「取引・・・ですか?」
義元「君の身は今から俺が買う。
俺の役に立ててくれればそれでいい。
君の親の金はそうだな・・・
俺の家で肩代わりでもしよう」
子供「そ・・・そんなことできません」
義元「じゃああの男に、
好き勝手されるかい?」
子供「い・・・嫌です・・・」
義元「じゃあ俺とともに来るといい。
まあ俺にあの男みたいな、
趣味はないから安心していいよ」
義元は子供の手を取り、
歩き出した。