第23章 翻弄する月(伊達政宗)
政宗「他に誰がいるよ。
ああ安土の白狐や越後にいる龍にも、
気を付けねえとな」
忍「それって光秀さんと謙信様?
・・・政宗の考えすぎだよ」
忍は政宗の言葉を軽くあしらう。
政宗「どうだかな?少なくとも、
お前の目の前の龍は、
てめえを取って食うぞ」
政宗はそういうと、
忍に口づけをする。
忍は突然の口づけに戸惑うが、
夫からの口づけとあっては拒むこともできず、
目を閉じ、政宗からの口づけを静かに受け入れた。
政宗はそのまま忍の口内を舌で荒らし、
忍をとろけさせる。
忍が口づけでとろんとなっている間に、
政宗は肌を隠す忍の両腕を、
片手でつかみ取ると、
その腕を忍の頭上で固定した。
政宗の目に照月の唾液で濡れる忍の胸が、
さらされる形となった。
忍「や・・・やだ・・・政宗・・・」
忍の顔が羞恥で赤く染まる。
幾度となくその肌をさらし、
その先の行為、つまりは交わりも、
幾度となくした関係ではあるが、
それでも政宗に裸を暴かれるのは、
いつまでたっても恥ずかしいものだった。