第22章 禁断の海(毛利元就)※閲覧注意
忍「あ・・・あぁ・・・」
褥の上で忍は、
甘い声をあげていた。
元就「ふ・・・いい声で啼くじゃねえか。
そんなに俺のがいいのか?」
忍「言わないで・・・
兄(にい)・・・」
忍は自分を揺さぶる男を、
呼びながらそうつぶやく。
そう相手の男は、
安芸の武将であり、
海賊を率いる男・・・
そして彼女の実兄である、
毛利元就その人だった。
兄と妹、
本来なら許されないはずの二人、
だが二人は幾度もこうして、
交わりをする関係だった。
何度身体をつなげたかは知らない。
だが初めて、
つながった日なら覚えている。
忍はその日のことを、
ふと思い出した。