第21章 妖しき宴(伊達政宗、明智光秀、石田三成)
政宗「ようできたぞ・・・
って何してんだ!!」
政宗はふすまを開けて、
飛び込んできた光景に、
思わず声を荒げていた。
そこには素肌をさらし、
横になる忍と、
そんな忍の腕や足を抑えながらも、
素肌の上に箸で、
料理を乗せていく光秀と三成の姿があった。
忍は恥ずかしいのだろうか、
頬を赤らませ、
涙を浮かべて政宗の方を見ていた。
光秀「何をって小娘を皿にして、
料理を盛っているのだが?」
三成「これは・・・
とても素敵な器ですね。光秀様」
光秀は政宗の言葉に何を言っているんだ、
と言わんばかりに、さらりと答え、
三成は忍という、
皿の美しさに見とれているようだった。
光秀のいういい方法とは、
忍自身が器になることだった。
食欲には関心がない三成や自分でも、
忍が器になれば関心を示さなくはないと、
光秀は彼女にそう告げていたのだ。
もっともその場合の関心とは、
食欲ではなく性欲の方なのだが、
光秀の意図に忍が、
気づくことはなかった。
二人の前で素肌をさらすことに、
抵抗を示したが、
それならばと光秀から言われたら、
二人に食事をとってほしい忍は、
断れなかったのだ。
実際光秀も三成も、
自分にのせられた料理に、
興味を示している。