第2章 男嫌いと女嫌い?(上杉謙信)
忍「そうじゃなくて・・・
その・・・恋人という意味で・・・
ですね・・・その・・・
あなたがかつて愛した女性のように・・・」
謙信「それは無理だ」
忍「なぜ・・・」
謙信「お前とその女は違うからだ。
かつて愛した女に抱いた思いと、
今のお前に抱く思いが違うようにな」
忍「その・・・私への思いとは?」
謙信「聞きたいというのか、物好きだな。
・・・お前のほとに俺のモノを、
遠慮なく突っ込み子種をまき散らしたい・・・
そういったらお前はどうする?」
忍「―――――っ」
謙信の耳元でのささやきに、
忍は真っ赤になり、声なき悲鳴をあげる。
忍「あ・・・あの・・・
け・・・謙信様?」
忍は赤い顔のまま、
まるで金魚のように、
パクパクと口を開いていた。
謙信「なんだ?」
忍「嘘・・・です・・・よね?」
謙信「嘘の方がお前にはよかっただろうな」
そういう謙信の目は欲をむき出しにしていた。