第18章 交換留学?SIDE安土(光秀の章)
光秀「俺が何も調べずに、
お前にそれを渡したと思っているなら、
俺は相当甘く見られているな。
方法はそれだけだ。
催淫の効果は長くない。
耐えれば自然と元に戻る。
だがそのもどかしさに、
その薬を飲んだ奴のほとんどは、
精神を病むそうだ。
対して薬の欲に負けてすがった者のほとんどは、
快楽で記憶を飛ばし、
その出来事を覚えてはおらんと聞く。
お前にとってどちらが合理的か分かるだろう?」
さっさとその身体を委ねてしまえと、
そう言わんばかりに、
光秀は忍に告げる。
忍「嫌です・・・」
光秀「なんだと?」
忍「嫌です。光秀さんの力は借りません!!」
光秀「このまま精神を病んでもよいというのか?」
忍「それも嫌です。でも・・・それって、
私は忘れても光秀さんは、
覚えてるってことですよね?」
光秀「・・・・・・」
光秀の沈黙は、肯定を物語っていた。
忍「光秀さんに、
何もかも背負わせるなんて・・・
負担を押し付けるなんて、
そんなことできません・・・」
忍は薬の効果に震えながらも、
そう光秀に告げていた。