第15章 交換留学?SIDE安土(三成の章)
忍「秀吉さん。これ秀吉さんあての文です。
こっちは三成君の分」
三成「あ、はい。ありがとうございます」
秀吉「えらいえらい」
秀吉は忍の頭をなでる。
忍「子供扱い?秀吉さん」
秀吉「子供だろ、なあ三成」
三成「はい、とてもかわいらしい姫様です」
秀吉の言葉に三成も満面の笑顔で答える。
忍はがっくりとうなだれた。
ある日、
忍は三成の世話役の仕事を命じられていた。
忍は三成の御殿を訪れる。
三成は書物を広げた状態で床に倒れていた。
現代でいうところの寝落ちである。
忍「三成君・・・」
さすがに眼鏡をかけっぱなしでは寝にくいだろうと、
忍はその眼鏡に手を伸ばす。
そんな時だった。
三成「ん・・・ダメですよ。猫さん」
寝ぼけているのか、
まだ夢の中なのか、
夢と現の間をさまよっている状態の三成が、
忍に手を伸ばしてきた。