第14章 交換留学?SIDE安土(蘭丸の章)
あとがき
蘭丸君の悲しい恋の話ですね。
顕如さんと信玄様は旧友ということで、
それぞれと親しい蘭丸君と忍も、
年の近い男女として親しい間柄という設定の話です。
お互いいろいろあって疎遠になっていたところで、
交換留学という形で再会しますが、
蘭丸君の事情が事情なので、
知られるわけにも巻き込むわけにもいかないと、
忍をさらいました。
最初に飲ませた薬には、
身体を戻す薬の一部と、遅効性のしびれ薬が、
後に飲ませたのには、
身体を戻す薬の残りと記憶をいじる薬が混ざっています。
なんで交わりと、
幼き日の思い出を知るのは蘭丸君のみですね。
交わりの途中で言った忍の、
好きという気持ちと言葉も薬で消されてしまいました。
ただその言葉と思いは蘭丸君に届いていて、
蘭丸君も小さいころから彼女が好きだったという結末が、
最後の涙と蘭丸君が残したあの赤い華ですね。
これのためにキスの格言調べました。
意味は恋慕ですね。
腕の裏というか彼女に見えない位置につけていますがね。
キスの格言実は調べるの、実は二度目だったりします。
最初は連載話の“覚悟“の謙信様が、
腰に口づけしたあのあたりのくだりです。
あっちは束縛ですね。
戦国時代にそんな格言ないでしょうが、
表現として使ってみたかったんです。
この後はまあ報われないままでもよし、
新しく思い出を作り直すもよし、
薬に夢主の思いが打ち勝ち、
そのまま蘭丸君と本当の意味で結ばれて、
あの夜のやり直しをするもよしってところですかねー。