第9章 指南書(森蘭丸)
蘭丸「でも・・・」
忍「でもじゃない。
気にしてくれるのはいいけど、
気にしすぎても、
お互いのためにならない。
政宗とか秀吉さんみたいに、
女性関係に自信があるならともかくとして、
蘭丸はまだそうじゃないでしょ。
一度で覚えようとしないの。
実践重ねていかないと、
分からないこともあるの」
蘭丸「・・・じゃあまた、
付き合ってくれるんですか?」
忍「え?私?」
蘭丸「俺は・・・
あなたが俺で気持ち良くなってほしい。
だから・・・今宵だけじゃなくて・・・
また実践に付き合ってくれませんか?」
蘭丸は忍に懇願をする。
忍「んー・・・まあ気が向いたらね」
忍は肯定とも否定ともとれぬ答えを返していた。
忍「と・・・次のことより、
今は今のことに集中しないとね」
忍はそういうと、
蘭丸の着物を乱し始めた。