第6章 上杉の忍び(謙信ED)
避妊もないこの時代で、
謙信にしこたま子種を注がれまくったのは事実だが、
しかし交わり=妊娠でないだろうと、
忍はそう思ったからだ。
謙信「残念だったな。たぶん命中しているぞ?」
幸村「謙信様分かるんですか?」
信玄「まあ謙信だからなぁ。
忍を攻め落とすつもりなら、
本気を出せば子だって孕ませるだろうさ」
佐助「あー・・・」
忍の言葉を謙信はあっさりと否定し、
信玄たちもなんとも言えない顔をする。
忍は謙信が五百年後の世で、
妻子を持たなかった史実が残っていることを思い出し、
佐助を見るが、
佐助は静かに首を横に振るだけだった。
数か月後、謙信の予想はあたり、
謙信の子種は、忍に見事命中していたと、
医者から懐妊の報告が、
越後に流れたのはまあいうまでもないだろう。
謙信はどや顔で佐助たちに報告をし、
家臣たちも謙信の跡取りとなるその子を、
佐助たちの心配をよそに祝福をするのだった。
おしまい