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それいけ信玄さま! *イケ戦*
第6章 いちょう
夏らしい暑さが和らいで、森山直太朗の『夏の終わり』が頭を掠め始める。
「ふーふふ、ふーふー……ふ?」
鼻唄の息継ぎで、腐葉土臭さを感じた。純正の腐葉土とは違うけど、何の臭いだろう?
「ちょ…っ、おい、薪割り!佐助!」
「ごめん幸村。あとでやる」
「ぉ、おい!」
風に乗ってくる僅かな手がかりを頼りに、城を出て山へ向かった。
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