【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第66章 届けたい、この想い
「あの......この髪型......」
遂に......イベント当日。
私の両脇には唯月くんと遙日くん、向かいには帝人さんがいる。
「ゆづりんの高さがベストです!ハルルンも同じ高さでお願いしますね!」
「褒められました......」
「んーっ、難しいなー!」
目の前の彼は大変興奮しているように見える。
「あの......帝人さん......」
そちらを見れば、満面の笑みだ。
「美少女の髪型はツインテールのみ!!一択です!!」
「それは、二次元に限るんじゃないでしょうか?」
「自信を持ってください!なまえさんは可愛いです!!」
「あ、ありがとうございます......」
まともに戦っても勝てる気がしない。
彼は頭が良いから......語彙力で完敗だ。
「北門病院をご利用のみなさま、本日10時より院内中庭にて『ミュージックイベントKeep Smiling Live』を開催します。
多くの方を元気付けられたらいいなと、準備して参りました。宜しくお願いします」
院内放送でつばさちゃんの声が流れる。
あっという間に開催時間。
「円陣組もうか!」
「ほら、なまえとつばさも!」
「よしっ、気合い入れてけよ!」
「あー!ワクワクする〜 ♪ まっすー見てるかな?」
「和南に全力の愛を届けないとね!」
「俺達はやれることをやろう......」
「リーダーが見てる!と思うと、俺緊張する!」
「暉、大丈夫だ。このライブで現状を変えるぞ!」
「トゥーンク!高まってきましたよ!」
「増長さんと一緒に、楽しみたいです」
「俺達の歌、届けちゃおー!」
「まっすーの為にも、100パーセント出し切ろうね!」
「今の俺達の全力、見せましょう!」
「口から心臓、出そう......」
「なまえちゃん、大丈夫......?」
「お前、顔色悪すぎだろ!」
「でも......頑張ります!!」
「ははっ、じゃあ行こう!We areーー」
「「B-PROJECT!!」」