【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第6章 大胆不敵なSweet Girl
同時に私を抱き起こしてくれた腕は、優しく身体を支えてくれる。
「増長さん......?」
「このまま戻ろう。体重かけて良いよ」
突然の近すぎる距離に心臓はバクバクだし、良い香りがするし......とにかく恥ずかしい。こちらを見て増長さんはふわりと微笑んだ。そして言葉通り支えると、言わんばかりに身体を引き寄せられる。
「すみません......重くないですか?」
「うん、月並みだけど羽根のように軽いです。甘えていいよ」
「ありがとうございます。次は、月並み縛りですね?」
「ふふっ、月並み縛りって難しそうだね?」
結局スタジオまで増長さんの優しさに甘えさせてもらって、スタジオに戻ると間もなく竜持くんの撮影が始まった。
カメラの前に立つ姿はキラキラの笑顔。
彼が笑っている様子に嬉しくなる。
やっぱり、彼は天性のアイドルだよね?
だって......こんなに目が離せないんだもん!
後から知った事の真相は......北門さんとつばさちゃんが話していたのは彼のことだったらしい。誰が見ても分かるくらいに、北門さんは竜持くんを愛してるもんね。
でも......本当にこれって......。
「北門さんの愛の力......ですね?」
隣にいる彼に目を輝かせてそう言った。なんとあの事故未遂で竜持く......是国さんの記憶は戻っていたのだ。
「愛の力って......竜持と俺は男同士だよ?」
「巷には男性同士の恋愛が好きな方も居るそうです。お二人なら、ビジュアル的にもパーフェクトですよね?」
「え、そうなの?それは奥深いね。でも、俺が惹かれるのは目の前のお姫様かな。意外と勇ましい所も素敵だったよ?」
そう言うと手の甲にキスをされた。ちなみに北門さんの目の前には、キタコレの姫的ポジションの是国さんが立っている。うん......誰にも言いません。