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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第59章 それは突然に


「そうだね。でも、もっと楽しいことしたいな」

髪を洗い流して、掻き上げる彼。

「きゃっ!」

腕を引かれて、抱きしめられる。


「楽しいこと?」

「うん。今日こそは洗い合いっこしてくれる?」

「それは、無......んっ」

無理って言おうと思ったのに。

唇を塞がれた。


「いいよね」

「良くな......あっ、ふ......」

発言権......ないのかな?


両手を頭上で縫い付けられる。

「これは、本格的に危ないやつですか?」

「お風呂に入る前から危なかったよ」

「えっ?」

大きな手が頬に触れる。


「解決してくれたからご褒美をあげないと」

「それは......ますながさんが、助けてくれたから」

「それなら、俺も洗って......」

解かれた手にボディソープを垂らされる。


「ここも洗ってほしいな。中まで温めてあげるって約束したよね?」

手を掴まれると、そこに誘導される。


「それって......」

「そうだよ。いいよね?」

「んんっ」

指で恥骨の辺りを撫でられて、声が漏れた。

でも......


「んんっ、今日は譲ってばかりな気が......」

「ふふっ、一緒に気持ち良くなりたいな。みょうじさんは嫌?」

「嫌じゃないです......」


顔が熱い。

裸は何回か見られたけどもちろん慣れないし、見るのも慣れない。


「好きだよね?」

でも、彼のことは好き。


「好きです......」

その返答に、彼はくすくす笑い出した。


「ふふっ、そんなにはっきり......えっち好きなの?」

えっ......?


「ええっ!増長さんのことじゃなかったんですか?」

「違うよ。勘違いしたの?」

「だって、いつもの流れなら......」

「認めてくれたら逃さないけど......いい?」

悪戯っぽく笑う彼に釘付けになる。


「はい......逃がさないでください」


どちらともなく、唇が触れたーー。
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