【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第58章 未来を見据えて
「今も可愛いけど結婚式では俺の為だけに白いドレスを着てね」
「はい......今から楽しみです!」
この先もずっとこの腕の中に居られるなら幸せだ。
数ヶ月前までの悩みが嘘のように私には彼しか居ない。
もし彼と結婚して不幸になるのなら他の誰と結婚しても幸せになれないと思う。
こんなに誰かを好きになって......必要として必要とされる。
そんな幸せがこの世界にあるなんて知らなかった。
大好きな家族の中で幸せに育って愛情を沢山受けた。
良い友人にも恵まれてきた。
親友のことが大好きでその子達はいつでも私の味方で大好きでいてくれた。
どちらかといえば恋愛には疎いし興味もない方だった。
家族にも友人にも恵まれて育った私がもし恋人まで素敵な人だったら申し訳ないとさえ思ったこともあった。
でも
心から好きになった人は自分には勿体無いほど素敵な人だった。
その人は私を本当に愛してくれてて毎日が夢みたいで......。
「知ってますか?自分の身近な人達は前世でも身近な人だったそうですよ」
「そうなの?」
「はい、家族や恋人や友人とかですかね?」
「そうなんだ。それなら来世でも会えるね」
「ふふっ、兄妹かもしれませんね。それなら私がお父さんとお母さんに怒られてばかりかも。でも性別が逆かもしれませんね」
「また恋人同士がいいな......俺たちは相性が良いから」
「そういえば少し前に......」