【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第53章 Love trigger
一緒に迎える朝は何度目でも幸せだ。
「この恋のきっかけに、いつ気付いてくれるの?」
百の言う通りで、あの時から確実に惹かれていた。
寝顔......可愛い......。
そちらを見つめていると、ぱちっとその目が開いた。
「おはよう」
優しく頭を撫でると、俺の手にすり寄ってくる。
目を閉じて気持ちよさそうだ。
「おはよう......ございます」
そのまま、目を開けない彼女。
「まだ、眠いの?」
「眠いです......もうちょっと一緒に寝たい......」
ギュッと抱きつかれたと思えば、可愛い寝息が聞こえてきた。
こんなに愛しくて、大切で仕方ない。
「考えたことがなかったなんて、噓みたいだよね。誰にも取られたくない」
その手を取ると婚約指輪が光って、俺の婚約者という証に胸がきゅっとなった。
「増長さんは、心配症ですよね?」
声の方を見れば、今度はしっかり目を開けている。
「お、起きてたの?」
「だって、一緒に寝てくれないし......なんか心配してますし?」
微笑むと胸板にすり寄って来る。
最近の彼女は前より大胆で、甘えたでドキドキする。
「私の方が心配です。昨日考えてたんですけど、増長さんもブライダル雑誌のお仕事のこと考えてました?今来たら嫌かも......仕事って分かってますけど」
「ふふっ、お見通しだね?これからも、嫌な思いさせちゃうかな?」
「いえ!それを理解出来ないと、増長さんの隣に居る資格はないと思います。でも、やきもちくらいは焼いて困らせちゃおうかな?」
彼女はクスクス笑っている。
「やきもちを焼いてもらえるなんて、嬉しいよ」
「困らないんですか?うーん。それなら、そのまま食べちゃおうかな?」
可愛い発言に、思わずフリーズする。