【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第53章 Love trigger
数日後。
「先日、撮影したブライダル雑誌の見本誌です!」
MooNsの皆さんは勿論、興味津々だ。
「おお!それは是非とも見せていただきたいですね!」
「あ、俺も見たーい!」
「ええっ?そんなに楽しいものじゃないと思うけど......」
「リーダーの写真、見つけた」
「これは、とても良い写真ですね!」
「うわぁー!何これ、ちょーカッコイイ!」
「思ってた通り、さまになってるな」
写真の中の増長さんはとても優しい眼差しをしている。
「リーダー!俺と結婚して!」
「ええっ!」
暉くんの発言に驚きの声が漏れてしまった。
「なに言ってるの、暉」
「増長さん、ため息!?これはショック、まさかのドライな対応がきた!」
「お前は中継しながら、暉側につくなよ。リーダーに引かれるぞ」
「違うよ!?照れてるんだよ!そうだよね!?リーダー!」
「皆さん、美しいのでそういう事があっても納得ですから!大丈夫、私は広い心で受け止めます!恋愛は自由ですから!!」
思わず親指を立てて、興奮してしまった。
「みょうじさん、落ち着いて!」
「大丈夫ですよ。通常運転ですから?」
「時々、みょうじさんの将来が心配になるよ......」
「ええっ!」
「確かに、男から見ても魅力的ですね。リーダーが女性の理想の相手というのも納得です。ちなみに、なまえさんの理想の結婚相手はどういった人なんですか?」
「え?」
「やはり、リーダーの様な人か?」
「私は、ありのままの自分を受け入れてくれて『ありがとう』と『ごめん』をちゃんと言える人ですね。私を受け入れてくれる変人が良いです!」
「変人なの?それは知らなかったよ」
「あっ!この間は言い忘れてましたね。親友が言うには、私は変人で......変人の友達や恋人は変人だそうです。だから、変人がいいです!」
「なんだか、奥深いな......」
「私のことは置いといて、増長さんは理想の旦那様像ですから!やっぱり、とても素敵なお嫁さんを貰えると思います!」
あれ......?
増長さんが驚いている。
「だってさ、リーダー!ひゅーっ、ひゅーっ!」
「あはは、からかわないでよ。でも、そう言ってもらえるのは嬉しいよ。だから、少しでも良い人間でいられるよう頑張りたいな」