【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第6章 大胆不敵なSweet Girl
「待って......きゃっ!」
ス、スカート姿で行ってしまった。
追いかけないと!
ーーガチャッ
「北門さんとつばさちゃん?」
扉が開くと、そこには二人がいた。
「悲鳴が聞こえたから。なまえ、大丈夫?」
彼が抱き起こしてくれる。
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
見れば、カメラマンさんは女装姿の竜持くんにノリノリで撮影を開始していた。
やっぱり、可愛いは正義のようだ。
北門さんの話によると彼は昔、女の子の服を母親に着させられて女装モデルもしていたそうだ。
「女の子より可愛いですもんね」
「なまえも竜持と同じ服を着てるんだね」
「抵抗したんですけど、無理矢理着替えさせられて......」
顔を覗き込まれて、目を合わされる。
「可愛いね、よく似合ってるよ」
やっぱり、北門さんは勘違いさせる天才だと思う。
「お世辞でも色んな人にそんなこと言ったらダメですよ!いつか、危ない目に......」
彼を必死で説得していると、
ダダダッーー
なにやら、こちらに走ってくる足音が聞こえる。