【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第52章 My one & only Love
「んんっ!」
そのまま、後頭部に手を添えられる。
「ふぁっ......ますながさ......」
それは止まるどこか、深くなった。
顎を掴まれると舌は更に絡んで、歯列をなぞって上顎をなぞられる。
「ふっ......あっ」
舌を吸われて視界がぼやけて、やっと唇が離れた。
どうして......?
「よ、よかったよーー!」
「ありがとうございます」
監督は褒めてくれて、目の前の彼も余裕の笑顔だ。
これって、一件落着なの?
「本当に、仲良しだね。付き合ってるの?」
とても、気さくな監督さんなんだな。
「とんでもないです、付き合っていません」
「そうですよ」
素早く口裏を合わせてくれて安心した。
これで、怪しまれないだろう......。
キスの延長の理由は『役に入りすぎた』とか。
プロならありそう......。
目が合えば、笑ってくれた。
機嫌が直ったみたいで良かった......。
「婚約者です。近いうちに結婚します」
えっ......?
ええええっ!?
「そ、そうなの......おめでたいね!!」