【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第51章 真夜中の贈りもの
か、可愛いすぎる......。
隣を歩く彼女は、何やら悶々と考えている。
「実は、食べるの意味を教わった時も......漠然と分かっただけで......具体的に何をどうするかなんて知らなかったんです」
「そうだったの?」
「だから、その......友達に聞いて。知識は、断片的で......」
「指を入れること、知らなかったもんね?」
「ううっ、はっきり言葉で言われると照れます......でも、無知で本当にすみません!」
胸元を掴まれると、涙目で見上げられる。
『可愛い』『食べたい』そんなことしか考えてないな......。
「これからも、俺が全部教えてあげるから大丈夫だよ?」
「ごめんなさい!爆発するなんて知らなくて......どうして早く教えてくれなかったんですか!?命に関わることなのに!」
ええっ!
信じてる!?
悪いことをしたと思う反面、可愛いくて口元が緩む。
彼女にばれないように、自然に手を当てた。
「それは、う......」
ここで嘘だと言えば、俺たちの夜の営みに影響が出るんじゃないかな?
気持ち良いことは彼女の為にもなるから、これは......彼女の為の嘘だよね?
「う......なんですか......?」
「嬉しいな、心配してくれてありがとう。でも、大丈夫だからね?」
「もう......何でも相談してくださいね?私もちゃんと相談するので!」
むくれて見上げてくる姿......本当に、犯罪級に可愛い。
「ありがとう。キスしていい?」
「ええっ!?」
「舌入れないから、いい?」
「前もこんなことあった気がする......外なのにだめですよ?」
「だめなら、胸を触らせて?」
「えっ......悪化してますから!」
「それならキスなんて余裕だよね?......はい、こっち向いて?」
顎を掴むと、顔を近づける。
もう少しで唇が触れるところで......
「だ、だめです!」
カプッ、
なに......それ......?
思わず、顔を両手で覆ってしまった。
ときめきが、止まらない......。
「ねぇ、もう一回して?」
「はっ!?だめですよ!」
「可愛いすぎたから、して?」
ドキドキを隠して、彼女に顔を近づける。