【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第6章 大胆不敵なSweet Girl
次の日は、いつも通り仕事だった。
Bプロのスケジュールもそのままで、是国さんも仕事だ。
キスハグの雑誌撮影。
衣装はタキシードで......皆さんすごく似合っている。
剛士くんににこやかに手を振っている編集長が視界に映る。
その手には猫耳?
剛士くんの顔は嫌そうだ。
「具合は大丈夫?」
声をかけてくれたのは、皆と同じくタキシード姿の増長さん。
「ありがとうございます。平気です」
頭痛がまだ残っているけど、あれだけ頭を打っていたなら当然だ。
余計な事を言って皆に心配をかけたくない。
「昨日は泣いてしまってごめんなさい。あれは、嬉し泣きなので......」
「こちらこそごめんね?目腫れちゃったね」
彼は申し訳なさそうにしている。
なんだか......。
「私達って話をすれば謝り合ってますよね?ごめん禁止じゃ会話出来ないくらいに」
おかしくて、つい笑ってしまった。
「確かにごめん禁止は無理そうだね」
彼も笑ってくれる。
「タキシード姿もすごく素敵です。月並みですが王子様みたいです」
「ありがとう......でも俺は王子様なんて柄じゃないし倫毘沙の方が王子様だよ」
またその表情が曇る。