【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第50章 Still a secret
今日も仕事は無事に終了した。
「お疲れさま」
「増長さん、お疲れさまです!」
事務所で帰る準備をしていると、声をかけられる。
あれ、でも......。
「つばさちゃんが、皆さんを送って行きましたよね?」
私は、途中から事務所で急ぎの書類を片付けていた。
「今日もみょうじさんは、忙しくなりそうだね。聞いてたよね?」
後ろから抱きしめられると、顔を覗き込まれる。
「ふふっ、お仕事なら終わりましたよ?」
「違うよ。仕事じゃなくて......いや、恋人としての仕事かな。
今夜は、俺にお仕置きされようね」
『お仕置き 』
聞こえないふりをしよう......とりあえず、耳を塞いでみる。
「そんなことしても、だめだよ。大丈夫、優しくしてあげるから......痛い思いなんて、今までさせたことないよね?」
手を取られて、耳元で囁かれると
「みみみ、耳!」
耳、噛まれた!
「本当は舐めたいけど、可愛い声が出たら......俺が我慢できなくて、ここでするしかなくなるからね」
えっ......えええっ!?
「し、しませんから!」
「ふふっ、早く一つになりたいな。俺の一部が発熱してるんだけど、その可愛い身体で助けてくれないかな」
「増長さんの......えっち!」
向き合うと、彼は驚いた表情をしていた。
「ふふ、意味が分かるようになったの?やらしく成長してくれて嬉しいな。みょうじさんにだけだよ」
「帝人さんから『変態』をもらってください!」
腕から抜け出そうと、ジタバタする。
「『変態』が良い人も多いんだよ。ファンが増えちゃうかもしれないね」
「えっ......」
嬉しいけど、彼らのファンは可愛い子が多い。
私より可愛い子なんて沢山居るし、すぐに良い人が見つかるよ。
「どうしよう......?」
「心配してるの?俺の身体はみょうじさん以外に反応しないから大丈夫だよ。でも、お仕置きさせてくれなかったら、反応しちゃうかもしれないな......」
彼の胸元を、慌てて掴んだ。
「いいです......してください!」
「嫌なんじゃなかったの?」
「嫌じゃないです!」
「それなら、家に行ってもいい?」
「はい!」