【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第48章 素直な気持ち
「なまえちゃん、ごめんなさいね!」
翌日会社に行くと、つばさちゃんか私に事務所の仕事を手伝って欲しいと夜叉丸さんにお願いされた。
「私、やります!」
快く受け入れたのはいいけどーー
「やっと......終わった......」
仕事が終わると窓の外は夜。
もう22時?
自分の処理能力の低さにがっかりする。
せめてもう少しパソコンが得意なら......。
今日はおうちに帰って、眠る準備を済ませたらパソコンの本を読んで......。
考え事をしながら降りていくと、よく知る人物を見つけた。
「増長さん?」
「お疲れさま」
「お疲れさまです。どうしてこんなところに?」
もうつばさちゃんは皆を送って帰ってるよね?
「澄空さんに聞いたらまだ帰ってないだろうって言ってて、もう遅いし送ろうと思って」
でも彼のマンションと私の家は逆方向だ。
「いいです......もう遅いので早く帰ってくださいね?」
隣をすり抜ける瞬間、ガシッと腕を掴まれた。
「俺、みょうじさんに何かあったらアイドルやめるよ?」
「ええ!?」
突然のことに変な声が出た。
「それは「困るよね?それなら送らせて?」
結局、頷くしかなかったーー。