【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第46章 心地いい時間
歌い終わってそちらを見ると、
あれ?
「ふふっ、寝てる......。」
思わず笑みがこぼれた。
その寝顔は、あどけない。
Bプロの皆さんに言えることだけど、年齢よりずっと大人びていると思う。
子供の時から芸能活動をしていたからなのかな?
「でも、寝顔は可愛い......。」
明日、東京に帰る。
夜ごはんを食べている時とか、増長さんに興味津々なお父さんとお母さんだったけど......変なこと吹き込まれてないといいな。
また、話を聞けたら嬉しい。
「ありがとうございました......おやすみなさい。」
眠る彼の頬にそっと口付けた。
多分、きっと......
これから一緒に居る中で色々あると思う。
約束された絶対や一生は無い。
私は特にそういう感情が強いから......
いつか、彼を傷つけてしまう時がくるだろう。
でも出来る限りの長い時間、この人の側に居たいと心から願った。