【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第42章 キミとの出会いを運命に
「きゃっ!」
突然組み敷かれた。
あれ......この状況?
「現実って分かるようにおやすみのキスしようか」
「ええっ!?」
返事をする前に整った顔が近づいて来る。
「もう沈黙を待たなくてもいいよね?」
綺麗な瞳に捉えられてそれは優しく頬に触れた。
「は、恥ずかしいです」
穴があったら入りたい......。
すぐさま布団で顔を隠す。
「あの日は大丈夫だったのに?」
「あ、あの日は最後だと思ったから。恥ずかしくても増長さんの姿を見ていたかったんです」
「ふふっ、そうだったね。でもちゃんと見せて」
優しくそれを剥ぎ取られる。
「海外では付き合ってから初めてのキスもファーストキスなんだよ。だから今からするキスが俺達のファーストキスだね?」
「もう私ドキドキして顔がすごく赤いと思うので見ないでください」
顔を隠した両手を優しく解かれた。
「ふふっ、真っ赤だね?......好きだよ」
そう言うと優しく口付けられた。
この甘い響きは何なんだろう?
どうやら私は彼の声にも虜のようでクラクラする。
無意識にその頬に両手を添えていた。
「顔もかっこよくて、性格も良くて、声まで素敵なんて......増長さんは本当に神様に愛されてますね?」
どうしよう......すごく愛しい。
訳もわからず胸が苦しくて気を緩めたら泣いちゃいそうになる。
この先......彼に沢山の幸せがありますように。
彼がこれからの人生を少しでも長く楽しく過ごせますように。
涙に濡れる夜がもう来ませんように......。
「そうだね......とても愛されてるかも。だってみょうじさんに出会わせてくれたから」
「あははっ、甘すぎです......」
綺麗な笑顔に見惚れていると
もう一度優しく口付けられたーー。