• テキストサイズ

【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第42章 キミとの出会いを運命に


ーーガチャッ


背後の扉が開いた。


「ただいま」

「お、お父さん!おかえりなさい」


帰って来たのは勿論父だ。


「なまえ......そちらは?」


父が彼の方を見る。


「初めまして。東京で娘さんと一緒に仕事をさせていただいていた、増長 和南と申します」


「一緒に仕事してたアイドルグループの人よ。この子がよく見てるでしょ?」

「ああ、君がそうなの」


お父さん......彼は私を溺愛している。


今まで好きな人の話をしても散々聞き流されてきた。


確かに子供の恋愛だったと思う。


今回も絶対に認めてくれない!!


「あの、東京でマネージャーみたいな仕事してたって言ってたでしょ?その......A&Rとして迎えに来てくれたの!」


増長さんの方をチラッと見ると『何も言わないでください』と念を送った。


視線が絡むと右手をギュッと握られる。


ええっ!


「突然お邪魔してこんな事を言うのが失礼なのは重々承知です。でも今日から結婚を前提に娘さんとお付き合いさせていただいてます」


いっ......言っちゃった!!


「諦めきれずに追いかけて来たんです。娘さんのご友人が気を利かせて、僕たちの為に嘘の外泊理由を伝えてくれたようですが彼女は納得してなくて......そういう正直なところもとても好きなんです。僕もなまえさんの大切なご両親に隠れて交際したくないんです」


そんな風に思ってくれてるんだ。


本当に......。


「私なんかには勿体ない素敵な人でいつも自分のことより私のことで......今までも沢山助けてくれてて。まず交際を認めてほしいの。大事なお父さんとお母さんに!」


私まで乗っかってしまった!


「ふふっ『ゆくゆくは娘さんを僕にください!』って言ってたから了承しちゃった」

「お、お母さん......!?」

「はぁ......母さんは......」


父が大きなため息をついた。
/ 1163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp