【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第42章 キミとの出会いを運命に
「お前さあの日どうしてたんだよ?」
「あんたアイドルの追っかけだったんだよね?」
その日私は友人達と地元のカフェに集まっていた。
「二人は後ね?なまえ、私への説明が先だよね!!」
みんな......大変、興奮している。
視線が痛くて、落ち着かない。
グラスの中のミルクティーは、あっという間に半分になった。
「あの、サプライズ番組だよね?ただのサプライズだよ。相手は今を輝くスーパーアイドルだし、何もないよ!」
大体なんで疑われてるんだろう。
私が彼らの知り合いだって皆は知らないし。
「どうして隠してたの?知り合いだったんだよね?残された人達も『なまえ!』って大騒ぎだった!!あの、ごうちんやピーちゃんが「詩織、ややこしくなるからちょっと待っててね?」
沙知に口を押さえられる詩織を見ながら、動揺している。
式場に戻ってからは彼らに会わないように、細心の注意を払っていた。
だって今更だよ。
申し訳なくて合わせる顔がない。
「恥ずかしい話なんだけど......熱狂的なファンすぎて、知名度が高くてね。他のファンからリスペクトなんてされてたり?知っててもらえてたのかな?あはは、嬉しいなー!」
これで騙されて!
「そんなわけないだろ。あの人、お前が泣いてたって見抜いたんだぞ!あの後『彼女を責めないでほしい』って何度も頭を下げられたし」
「真司、あの人って言わないで!和南く「詩織?」
増長さん......そんなことしてくれたんだ。
それにしても真司は何事にも興味が無い。
なのに今回に限ってどうしてこんなにしつこいんだろう?
詩織は彼らが好きだから言うまでもないけど、沙知もこういう話大好きだし。
「彼はすごく優しい人だからだよ。いつも自分より私を優先してくれて、助けてくれて......あっ!」
みんながこちらを凝視している。
「テ、テレビの中から、私を元気にしてくれて......?か、間接的に助けてくれてるような......目の保養だよね?そうだよね?あはは、あはは......」
「ってかさ、証拠は上がってるから安心していいよ?」
「沙知、どういうこと!?」
思わずストローを強く握ってしまった。