第41章 Fake Marriage

優しく口付けられると、その手は私の敏感な敏感な場所に触れる。
突起の部分を擦られて、入り口を優しく撫で上げられた時に声が漏れた。

「んっ......」
「くすぐったい？」


部屋中に水音が響いて、何かが中に入ってくる。

指、だよね？
何かくすぐったいような......気持ち良いのかな？


「彼にはまだ触らせてないんだよね？」

「んっ......やっ！」

それは中で動いている気がする。


「まったく......襲われてても、自覚ないから心配だよ」

「んんっ、大丈夫」

「『可愛い』って自覚しないと、結婚相手がかわいそうだよ」

「あっ、そんなこと」



「すぐ襲われちゃうよ？感度もいいし。ほら、ビシャビシャ」

ぐちゅっと水音がして、そこから抜かれた指。増長さんがそれを見せつけるように舐めあげる。恥ずかしくてその手を掴むと同時に引き寄せられた。

「この場を楽しむなら跡付けていい？後先なんて考えたら楽しくないんだよね？」


彼のひざの上に、膝立ちで跨がるような体制にさせられた。

「んっ！」

そのまま鎖骨の下に噛み付くように吸い付かれる。


肩、胸元、お腹......。


「付けすぎ！付けすぎですから！！」


「ふふっ。柔らかくて止まらない。でも見えにくい所かな？」

「えっ......？」


「見られたらみょうじさんが、恥ずかしい思いや嫌な思いするよね？」


そう言うと綺麗な指がその印に触れる。


「見えないし......見せてほしくない場所」


そっか......そんな事まで自分本位じゃないんだ。