【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第41章 Fake Marriage
お願いされた日から、式の準備は始めていた。
ここに来るのは、もう何回目だろう。
「真司......どうかな?」
「すっごい、似合ってる......」
今日は衣装の最終チェックだ。
「最初の日は二人も一緒だったけど、俺と同じで淡いピンクが似合うって話したよな」
「うん、そうだね」
「でも、カラードレスの色......」
「うん。変?」
「いや、昔から暖色が好きだろ。淡い水色ならまだしも、原色の青は全くイメージがないから......」
......鋭いな。
「むしろ、イメージがない方が面白いよね?」
「ネイルも青系だろ?」
「それは、ドレスと合わせてるからね。しかも、サムシングブルーで何か青いもの?」
「なるほどな!」
「でも、真司と本当に幸せになるわけじゃないもんね」
彼に耳打ちする。
「まだ、分からねぇから!」
「えっ、なんの話?」
それよりも、原色青って......青って......未練がましいな。
思わず苦笑した。
彼とは偽物の結婚式でも、プランナーさんたちの前では勿論言えない。
打ち合わせ中も、ずっと恋人のフリは辛いものがあった。
普段は全く気を使わなくていい関係だから、余計に辛かった。