【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第38章 ありがとうのStage ! (2期最終話)
「つばさちゃん、大丈夫かな?」
「うーん......。」
彼らはレッスンルームで、先程の話をしていた。
「せっかく、うまくいくと思ったのに......。」
「JDCホールはバンビ時代やデビュー初期によく使っていた会場だ。」
「デビューしたての時は、ステージに立つだけで必死だったし......歌を届けられるだけで嬉しかった。」
「はい。楽しい思い出も、苦い思い出も......
沢山詰まっています。」
「ほんと、色々あったなー。バンビ時代のステージなんて出来ればお蔵入りにしたいのもあるくらいだ。」
「お前、短パンハイソックスの衣装とか着てたよな。」
「ああーー!思い出したくない!!」
「そういう、金さんだって裸に革ジャン着てMCで皆に散々弄られたこともありましたよねー?」
「くっ!?」
「ああー!あった、あった!!袖ちぎったみたいにワイルドな革ジャン。」
「いじられすぎて怒ってステージをハケて、リーダーにそっと注意されてた。」
「「あはははは!」」
「客席も最初は埋まらなかったのが、だんだん増えていって......満員になった時は最高に嬉しかったよな。」
「ああ......。」
「あの頃は皆が本当に手探りで、ただひたすら真っ直ぐに突き進んでいたね。」
「お客さん皆の笑顔が見られるだけで、嬉しかった!」
「そうだね......目の前にいるファンの皆は今も昔も変わらない。」
「「うん!」」
「僕たちの気持ちだって、昔から変わっていないよ。ね?」
「「うん!」」
「はい、出来ることを精一杯頑張りたい!」
「「うん!!」」
「原点回帰、だね?」
「なんか、カッコイイ!その言葉。」
「きっと、会場がJDCになったことも何かの縁ってことじゃない?思い出の地で再びライブって何かドラマチックじゃん!なまえなら『素敵です!』って騒ぎそう......。」
「見てほしいね、なまえにも。」
「ピンチはチャンスということですね?なまえさんなら燃え上がりそうです。」
「ああ、あいつは無駄に暑苦しいからな。」
「いいですね、その解釈。俺も燃えてきました。」
「上等だ、やってやるよ!」
「ああ。」