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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第5章 響きあうHarmony


「急ぎましょう!」

「えっ?みょうじさん?」

私は彼の手を引いて足早に歩き出した。



「で、俺たち何処行けば良いんだよ?」

剛士くんがそう聞いて来るけど......確かに何処なんだろう。


「え、え、えっとーー」

つばさちゃんの案内で、まずは調光室、次に物販ブース、次は温泉?

愛染さんは彼女とお風呂に入る気満々のようだ。


「地図あったよね?」

「うん。あるよ!」

彼女は私にそれを渡してくれるけど、

ああ、だめ......。
ぐるぐる回して頭痛くなってきた。


「大丈夫?」

見かねた増長さんが声をかけてくれる。

「ごめんなさい」

私はかなりの方向音痴だ。


「見せて?」

「あ、はい......」

増長さんが隣から地図を覗き込むと、剛士くんがため息をついた。

「はぁ......ったく、しっかりしろよ」

「でも......地図見てたら気持ち悪くなって......」

「お前は本当に頼りないな」

「グサッときました......」

最初より仲良くなったと思ってたのに、全く頼りにされてない!


「みょうじさん、こっちみたいだよ」

「あ、はい......ありがとうございます!」

増長さんって頼りになるなぁ。
慌てて彼の後に続いた。


「あんた達......まだこんな所にいたの?」

早足で歩いていると目の前に夜叉丸さんが!


「すみません。迷子になってしまって」

「確認不足で遅れてしまい、申し訳ありません」


メンバーはすぐにステージに向かって、リハ開始だろう。

そもそもどうしてこんな事になったんだろう?


スケジュールを夜叉丸さんから聞いたのはつばさちゃん。
私は彼女から聞いた形だった。


本当に彼女の伝達ミスなのだろうか。
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