【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第5章 響きあうHarmony
「つばさ何か光ってる」
北門さんの指摘にそちらを見つめると、確かにつばさちゃんの携帯が光ってる。
急いで自分の携帯を見るとーー
ええ!?夜叉丸さんからの着歴履歴がビッシリある。
「ひぃーー!」
「うわ......すげぇな」
「何かあったんですかね?」
「多分な......」
電話口の夜叉丸さんはカンカンだ。
私達が11時入りと把握していたスケジュールが9時入りだったとのこと。
2時間も遅刻!?
私たちは慌てて『RAIZINフェス』の会場に向かった。
現場に到着してバスを降りると黄色い声が上がった。
中にはBプロがお目当てのアーティストでなくがっかりする声もある。
勿論そういう人もいて当たり前だ。
今日はBプロだけのライブじゃないんだから......。
「今日はキタコレじゃなくBプロで出るんです」
北門さんは丁寧に挨拶をするとその子達を赤面させていた。
この一瞬で心を掴んだ。
さすがアイドルだよね!
「みょうじさん急ごう」
足が止まっていたことに増長さんの声で気が付いた。
急がないと......!
「ごめんなさい。急ぎましょう!」
慌てて隣に並ぶけど増長さんの表情は何だか暗い気がする。
それは前にキタコレとTHRIVEの名前が出た時と同じ感じで......その原因はきっと北門さんだ。
早くこの場を離れた方がいい。