【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第36章 見つめていたい
「映画、一緒に観に行ってください!」
「ちょっ、ちょっと!」
夜叉丸さんを引きずって来たのは、この映画。
「やっぱり『KING of CASTE』なのね。」
「はい!」
この映画は、Bプロ14人が出ている映画だ。
それぞれ役柄の名前は本名でカタカナになっているみたい。
シブヤ地区を牛耳る二つのチームの名前は、鳳凰学園高校の『セブンスヘブン』と獅子堂高校の『ルートセブン』。
彼らはシブヤ地区の王座を巡って対立していた。そんな時、シブヤ地区で『スラッシュ』と呼ばれるドラッグが横行しているという情報が入る。
ドラッグ問題の主犯はセブンスヘブン、ルートセブンだという噂が流れており彼らはさらに憤る。
錯綜する情報から相手のチームを疑って、ますますお互いの溝は深まっていく。
キタコレとMooNsがセブンスヘブンで、制服はブレザー。
ルートセブンのメンバーはTHRIVEとキラキンで、制服は学ラン。
制服の王道。
両方捨てがたいけど、どっちが人気なのかな?
2つのチームが対峙するシーンは迫力がある。
暉くん、ブレザーの下にパーカー。意外と合うんだ!
龍さんはブレザー着てなくてベストだけとか、それっぽい!
悠太くん学ランなのに、髪にシュシュとか......か、可愛いすぎる!
遙日くん、ヘッドフォン似合う!とか
あれ?服装に目がいってしまう......。
この映画の為に皆鍛えたのかな?
なんだか、体つきが逞しくなっているように感じた。
気になったシーンは北門さんと増長さんのシーンだった。
「......この二人ってやっぱりそういう関係なんですか?」
「なまえちゃん、落ち着きなさい!」
小声でやり取りする。
「トモヒサ、ここは警察に任せた方が。」
駆け寄るカズナに彼が振り返る。
「カズは頭が良いから分かるよね?今俺が何を考えているのか。」
「良い子だ。」
トモヒサがカズナの顎を、掴んだ......。
「賢い子は好きだよ。」
ち、近い!
意図的に躓いたらキスできる距離だ。
思わず両頬に手を当てた......あ、でも演技か。
演技のクオリティも高いし、自然にできるということとは......。
考えないようにしよう。