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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第36章 見つめていたい


「俺たち全員で映画に出られるなんて、すごいチャンスだよね。」


彼らは、映画の撮影に向けて気合い十分だ。
メンバー全員で出るとなれば、話題性も抜群だろう。


そんな中、不動は音済と演じるクライマックスシーンを楽しみにしているようだ。


「なまえちゃんもどこかで見てくれるかもしれないし、そう思ったらますます気合が入るよ!」

「そうだな、良いものにしよう。」


内容は爆発する廃工場から、ヘリで脱出するというもの。

監督たちが、脱出シーンのスタントマンのスケジュールが合わないとの話をしている。

それが、不動の耳に入った。


「でも、あいつの身長だと探すちょっと大変かも。」

「ははっ、不動くんがやってくれたら一番いいんですけどね〜なんて。」

「あの、僕にやらせてください!」

その申し出をやんわり断る彼ら。

それもそのはず、怪我をしたら只では済まない。

それでも、不動は食い下がる。


つばさが社長に掛け合った結果は勿論、却下。

他のメンバーは何故急にスタントをすると言い出したのか気になっているようだった。

彼の中でそれは曲げられないようで、社長に直接頼むと行ってしまう。


不動は元々THRIVEでデビューする予定だったそうだ。
だけど、彼はキラキンとしてデビューした。

そういう気持ちを表に出さないけれど、何か感じていることがあるのだろう。


「お願いします!社長、僕にやらせてください!!」


修二は怪我をした場合に撮影が完全にストップすること。

その責任が不動に問われたらと......最悪のケースの話をした。

そこに、THRIVEとキラキンメンバーとつばさがやって来た。

「一人じゃないです。」

「僕たちも出来るだけサポートします。」

「お願いします。アクションシーン、明謙にやらせてあげてください!」

「あの時からずっと考えているんです。僕には何が足りないんだろうって......今回の件も僕は自分に与えられたチャンスだと思っています。」


必死に頼み込む彼らに、


「無茶だけは絶対にするんじゃねぇぞ。お前らも連帯責任だ!しっかりサポートしろよ?」


遂に許可が降りた。
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