【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第35章 水辺のLabyrinth
THRIVEとMooNsとキラキンでの仕事があった。
その中でどうやら、キャンプに行く話が出ているようだ。
言い出したのは遙日だった。
数ヶ月前になるが、なまえのこともあった。
皆が元気になれるように提案したんじゃないかと、つばさは考えていた。
賛同したのは阿修一人。
納得がいかない遙日は他の人達にも意見を求め出す。
「行こう。」
乗り気なのは意外にも音済だった。
彼は、近くの渓谷が気になっていたようだ。
「リーダー、タツ、一緒に行こう。」
「まあ、たまには羽伸ばすのも必要ってことかもな。リーダーは特に。」
「そうだね。」
「ごうちんとケンケンもね!」
次々と皆が賛同する中。
「断る。」
金城がスパンッと言い放った。
「「ええっ!」」
「勝手に行ってこい!」
「俺もパス!わざわざ虫が出る場所に行く意味が分からない。例えばなまえに再会して、水着姿を見れるなら喜んで行くけどね。」
愛染も同じく行く気がないようだ。
「なまえちゃんは別として、最近グランピングが流行ってるから可愛い女の子いっぱい居ると思うよ?」
「まぁ、それなら......「はぁ......お前は本当に女好きだな。」
女性の有無で意見を180度変える彼、実に彼らしい......。
「わーい!そうこなくっちゃ。ケンケン話がわかるぅーー!」
「俺の中でもなまえは別だよ。和南も一緒に女の子見に行っちゃう?」
愛染の言葉に彼は微笑んだ。
「俺はみょうじさんを手に入れるから、他の女の子はいらないよ。」
思わず、そちらを見つめる皆。
「和南はなまえのことには強気だね。」
「ふふっ、みんな結婚式には笑顔でお祝いに来てね?」
彼らの目は大きく見開かれた。
「「はっ!?」」
「俺はキャンプとか行かねぇからな。やること溜まってんだよ。」
「くぅーー!こんな時になまえちゃんなら、絶対にごうちんを連れ出せるのに!!」
なまえが居なくなって残念な気持ちは大きいけれど、彼らは離れても彼女が大好きなようだ。
『戻って来ると信じている。』と言う方が正しいかもしれない。