第31章 I loved good bye

「ムーンライトークスペシャル。皆さんこんばんは。今夜は特別なパーソナリティーでお送りするスペシャル版です。知っていてくれたらいいな。

私、Mimiが10分間だけお送りさせていただきます。10分後からはまた、素敵な方々に交代するのでよろしくお願いします。


MooNsさんと交流する機会があり、このお話をいただきました。この素敵な日に何をさせてもらおうかなと考えて、うさぎちゃん達に歌を聴いていただけたらなと思っています。

一曲目、聞いてください。『Cheer up ! 』」



「なまえチャン！！どういうこと！？」

食いついてきたのは勿論、暉くん。


「えっとー、私はMimiとは友人で......。話題性バッチリじゃないですか？めでたし、めでたし。


黙ってて、ごめんなさい！」


じりじりと壁際に追い詰められる。


「会わせて？」

「ええ！それは、さすがに無理です。」

「お願い！お願い！！」

「暉くん、顔近い......。」

横からグイッと腕を引かれると、ぽすっとその腕に収まる。


「大丈夫？」

「増長さん、ありがとうございます。」

「どういたしまして。」

た、助かった......。

そのまま、ギューッと抱きしめられた。

助かった......？


「あの、もう大丈夫ですよ？」

「ふふっ、放すタイミングが分からなくて。」

「今です！」

「まだいいんじゃないかな？」

「えっ？」