【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第29章 Stay who you are
心臓はうるさいままで収録が再開した。
最後はパフェ。
苺に薄焼きビスケット。
ネコのチョコレートとか乗ってる!
可愛い......。
最後に食べるパフェは『締めパフェ』というみたいで札幌では美味しいご飯を食べた後の締めにパフェを食べるのが人気なんだって。
私......普通にこれしてた。
お腹いっぱいでもパフェは別腹だよね。
「すごい迫力!これはみてるだけでワクワクしちゃいますね」
「このスペタクルな圧倒的ボディこそパーフェクト!カロリーの心配なんてナンセンス!」
カロリーとか......全く気にしてなかった。
剛士くんに言われたように私って女子力無いのかも。
「そうパーフェクト!さすがナイスコメントだよ。倫毘沙!」
増長さんの表情は先程より明るい。
北門さんも努力してここに居ることを知ったからかな?
本当に良かった。
「まさに、パーフェクト!この言葉がパフェの名前の由来なんです」
「倫毘沙オススメの完全なるデザート。早速いただいてみましょう!」
微笑み合う二人。
なんだかとてもいい雰囲気。
「フルーツをマンゴーとヨーグルトのジェラートが包んでいる」
「ジェラートはフィレンツェ発祥の氷菓子」
「アイスクリームよりも濃厚な味わいが特徴だと言われているよね」
「更に生クリームにベリーソースも絡んで」
「スイーツの完成度を追求しきった、まさに」
「「パーフェクトな一品!」」
ほらやっぱり......二人とも華がある!
「北門さん、増長さん、とっても素敵な食レポだね」
隣のつばさちゃんも嬉しそう。
「そうだね。すごく素敵で息ピッタリ!」
「なまえ!つばさ!」
「えっ!?竜持くん?」
聞き慣れた声に振り向くと後ろから抱きしめられた。
他の皆も応援に来てくれたんだ。
ステージを見ればお互いにパフェを食べさせ合う北門さんと増長さん。
二人のわだかまりはすっかり無くなったように感じる。
そのままライブの収録。
ステージにはいつもの衣装を纏った皆さん。
THRIVEとキラキンの次はーー
キタコレとMooNsのコラボ曲。
終わりは確実に近づいていた。