【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第29章 Stay who you are
次は海鮮丼。
サーモンとイクラのいとこ丼!
「見える......!カジキ座の海で泳ぐイクラテスの女神が。彼女の従兄弟はサーモニウス。二人は味も食感も違うが銀河の果てまでシンクロしていく」
北門さん......一曲できそうなくらい想像力が素晴らしい。
サーモンとイクラは合うって言いたいんだよね!
「と、倫毘沙!この海鮮丼にもし命名するとしたらどんな名前がいいと思う?」
「うーん、そうだな。プリプリなサルモーネとプチプチカビアーネロッソ。まさに北海道の海を司るモルトボーノ!」
「はーい!皆さんも是非、食べてみてくださいね?」
増長さんがフォローを入れた。
なんとか......順調で良かった。
中休みに入ったから残りは後半のみだ。
「お疲れさまです!」
様子が気になって話せる機会をうかがっていた。
テントに入った彼に声をかける。
「お疲れさま」
「素敵な食レポにお腹が空きました」
いつものように柔らかい表情で笑われた。
「ふふっ、みょうじさんはいつもお腹が空いてるの?」
「うーん。8割型は空いてますかね?」
「食いしん坊枠なところも可愛いけどね」
大きな手で頭を撫でられて......温かいし、安心する。
でもーー
「私、撫でられるより撫でに来たんですけど......」
心配で来たんだもんね。
「そうなの?どっちでも同じくらい元気をもらえるよ」