【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第5章 響きあうHarmony
「ひえひえーー!」
観光に食べ物はつきもので、隣で帝人さんがかき氷を食べている。
今日は野外フェスに参加する予定で、会場入りまで皆で観光していた。
「ほらほらー、食べてみてくださいよ」
「自分で食べられる......うまい!」
帝人さんと百くん......本当に仲良しだな。
目の前の可愛いやり取りに、胸がほっこりする。
「なまえさんもどうぞ!」
スプーンにすくって差し出されるけど、本当に食べて良いのかな?
「本当にもらって良いんですか?」
「どうぞ!」
彼は満面の笑みで返してくれる。
「いただきます」
期待の眼差しを向けられ、食べると......
「美味しいです!かき氷なんていつぶりだろう。ふわふわの氷に甘酸っぱいマンゴーソース......口当たりは軽いのにソースは濃厚、最高です!」
「ですよね。夏といえばかき氷です!」
初対面の日から、随分と打ち解けられた気がする。
「ふふっ、みょうじさんは食レポの才能ありそうだね」
隣で本を読んでいる増長さんに笑われた。
「えっ、本当ですか?食べるの大好きなので嬉しいです!」
「リーダーも食べます?」
「そんなに美味しいなら、俺ももらおうかな」
帝人さんが持ったスプーンが増長さんに近づく。
「俺がもらーい!」