【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第28章 守りたい君の居場所
過密なスケジュールをこなす日々、そうこうしているうちにあの日から4日目になっていた。
今すぐどうにか出来るならそうしてる。
でも決めるのは帝人さんだ。
私達は背中を押すことしかできない......。
明日までにどうにかしないと。
でも、どうやったら引き止められる......?
答えも見つからないまま気づけばMooNsの部屋の前に立っていた。
ピンポーンー
とにかく会ってから決めよう!
「はい......なまえさん!?」
聞こえた声は帝人さんのものだ。
「こんばんは。」
「こんばんは。」
彼は急いでドアを開けてくれる。
「お邪魔します。」
家の中は静かで、帝人さんだけなのかな?
部屋に上がらせてもらうと、荷物をまとめている最中だったのだろう。
リビングのテーブルの上には、彼が先ほどまで持っていたであろうアルバムが置かれていた。
「これ、見ても良いですか?」
「はい、どうぞ。」
ソファーに促されて、二人で腰掛けた。
その茶色い表紙には年季が入っていて、そっと開くと小さい頃の五人の写真が並んでいる。
「か、可愛いー!この頃からキラキラなんですね!この帝人さん、すごくキラキラです!!」
目に映るのは彼が一人で写った写真。
幼い中に面影がある。
素敵な笑顔だ。
「本当ですか?ありがとうございます。」
困った様に笑った彼、その表情が悲しい。