【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第25章 KICK OFF !
無事にキタコレのお二人も到着して、フットサルが始まった。
ユニフォームは結局、奪い返されたけど......。
『くまさんチーム対ひつじさんチーム』
なんだか、可愛い。
でも、頑張ったの基準って何なんだろう?
「ねぇ、一緒に撮ろうよ!」
竜持くんはサングラスをかけてベンチに座っている。
自撮りするようだ。
「え、いいんですか?」
私は竜持くんとのツーショットに大興奮だ。
顔を寄せ合うと頬をくっつけて写真を撮った。
「はぁ......じゃあ行ってくるね。」
ギュッと私を抱きしめると、彼はコートへ。
竜持くん、ゴールキーパーなの?
危なくない?
「なまえさーん、応援してくださいね!」
相手チームのゴールキーパーは帝人さんだ。
「はい!頑張ってくださいね!」
彼に向けて大きく手を振った。
キックオフ!!
増長さんが蹴ったボールは悠太くんに渡る。
これは悠太くん上手だろうし、龍さんもすごそうだから二人次第になるのかな?
でも、ゴールキーパーも重要。
あっ、
悠太くんが龍さんを抜いて、帝人さんの元に......。
「僕はウィーナーイレブン、やり込みましたからね!!」
私も、お兄ちゃんに付き合わされたなぁ......。
帝人さんは右手で華麗にゴールを阻止した!
「すごいです!!」
ゴールキーパーは縁の下の力持ちみたいで、かっこいいよね。
暉くんが外に出たボールを、中に入れてしまった。
「ボールが外に出たら、キックインになるんだよ。」
審判兼選手の悠太くんから指摘が飛ぶ。
「何ソレ?」
あれ......?暉くんは分かってないようだ。