【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第25章 KICK OFF !
「......つばさちゃんのチケットはVIPルームのチケットだった」
VIPルームってすごくプレミアムだよね。
「私も篤志さんとお話したことがあります。『今回は一緒に行けないけど次はどうかな?』って」
あれ?
周りが静まり返ると、増長さんに手を掴まれる。
「社長に口説かれたの忘れたわけじゃないよね?」
「え?恐れ多いです......何の話ですか?」
「もう忘れたの?警戒心拾おうか?」
無理矢理視線を合わせられるけど......綺麗笑顔で、やっぱり威圧感がすごい?
聞こえないフリをして目を閉じた。
「積極的だね。キスする?」
「えっ!ち、違います!」
「開けないと本当にするよ」
「す、すみません......」
「子供の事を考えたら恋人と年齢は離れすぎてない方がいいよ」
「え?」
「俺とかどうかな?」
子供、コウノトリの代わり......?
この間......もし、最後までしてたら。
「な、何言ってるんですか!?最近熱でもあるんですか?」
何故なら近頃、彼の様子はおかしい!
「計ってくれる?はい、額合わせて?」
腕を引かれるとおでこの位置を合わされる。
「あんまり近づかないでください......」
私の顔は真っ赤だろう。
「自分からする時は積極的なのにね。みょうじさんが熱あるんじゃないかな?顔赤いから計ってあげる」
引き寄せられて額を合わされた。
「手加減してください......」
「ふふっ、それは無理かな?」